夫が突然死した原因はなんだったのか、具体的にブルガダ症候群との関連性について調べてみた。
こちらのページまで見にきてくれたということは、ブルガダ症候群とあなたと、何かしらの関係がある方が多いのでしょう。
あなたはこの病気を診断された本人の方でしょうか?それともあなたの身近な人が診断されたのでしょうか?
どちらにしても、今私からお伝えできることは少なからずあるかもしれませんので、少しでも参考にして頂けたらなと思います。
医療関係者ではないため、病気に関しての詳しいことはお伝えできませんが、最愛の夫を突然死で亡くしてしまった私の実体験に基づき、事実をお伝えしていきます。
難病ともいわれるブルガダ症候群という病気に関係しているどなかたに、何かしらの情報面の手助けができれば幸いです。
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目次
ブルガダ症候群の症状と原因について

ブルガダ医師が発見した心電図異常で、心筋梗塞や狭心症、心不全等の所見が確認されないのに心室細動を生じる疾患のこと。
症状としては、夜間に突然生じる心停止・心室細動が主であり、以前我が国ではぽっくり病として知られていました。
既往性の症候性ブルガダ症候群では、突然死が年約10%みられるのに対し、全く症状がない無症候性ブルガダ症候群では心停止発作をきたす頻度は年1%未満という報告があります。
多くの場合は一時的な心室細動を生じるだけで元の正常な脈拍に戻るが、中には重篤な不整脈を起こし、そのまま失神をしたり突然死することもあります。
ちなみに、心室細動とは、収縮機能を失い、全身に血液を巡らせることができない致死的な不整脈の状態で、心室筋が震えている状態とも表現されます。
ブルガダ症候群の原因として、約20%の症例ではSCN5A(ナトリウムチャネル)遺伝子の変異により遺伝的チャンネル病が背景にあると考えられています。
家族性に出現する場合もありますが、血縁関係とは関係なしに発症する例も多くある為、一概には言えません。
ブルガダ型を表す心電図は、0.2%程度に見つかるため、健康診断の心電図で指摘されて発覚することがよくあります。
各種検査にて将来致死性の不整脈を起こす危険性が低いと判断されれば、ほとんどの人は経過観察となります。
ブルガダ症候群の具体的な治療法について

心停止発作の予防として、抗不整脈薬としての内服薬の使用をする場合があります。
しかし、それにより発作が頻発する可能性も含むことから慎重な投与を要すため、一番の対処法としては、ICDの植え込みによる発作時の除細動のみが確実な方法になります。
また、この名前が一般に知られるようになったのは最近のことになります。
その為、診断基準や治療方針に関しては色々と現段階でも議論が交わされており、まだこの疾患の全てが明らかにされておりません。
日本では、日本循環器学会のガイドラインにしたがって診療するのが一般的で、医療関係者の判断基準の目安とされています。
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ブルガダ症候群の治療が必要かどうかの判断基準について

不整脈の非薬物治療ガイドラインによると、心停止蘇生例がある、もしくは自然停止する心室細動,多形性心室頻拍が確認されている場合に、治療が必要だと判断されます。
また、①自身の失神の既往、②突然死の家族歴、③電気生理検査で心室細動が誘発される場合の中の2つに当てはまった場合のケースも、同じように治療する必要があります。
今のところ当てはまらないけれどどうしても心配という方は、一度専門のお医者様に話し、専門施設で電気生理検査を行い、心室細動が誘発された後の失神が起こるかどうかの検査について相談されるといいと思います。
ブルガダ症候群 夫の突然死との関連性とは?原因はなんだったのか
昨年夫が亡くなった死因は突然死でした。
搬送先で死亡と判断されたその死因は心臓性突然死。
お医者様曰く、心室細動という致死性の高い不整脈がおき、誤った電気系統による心臓のエラーが起きたとのことでした。
司法解剖では身体にどこの異常も確認されず、健康そのものだったそうです。
しばらくはこの事実を全く1つも受け入れられず、なぜ夫は健康でありながら、突然の心臓のエラーなどで亡くならなければならなかったのか・・・
その後自分で調べて色々とわかってきたことが、日常にて健康そのものでも、予期せずに突然死んでしまう恐れがあるこの病名に辿り着きました。
これから、彼がブルガダ症候群患者により突然死したと考えられる5つの原因についてご説明します。
夫の突然死がなぜ突如発生してしまったのか、考えられる原因5選

①健康診断を毎年きちんと受けていなかったことにより、危険なブルガダ症候群患者だと気づかなかった
夫は健康診断を毎年受けておらず、3年ほど前に自営をしている家族皆で受けたのが一番最近だったそうです。
今まで心電図での異常を指摘されたことはなかったと聞いています。
心電図検査をしても安静時には患っている不整脈が起きないこともあるそうです。
その為、運動で心臓に負荷がかかった時の変化を見るための「運動負荷心電図検査」を行ったり、24時間のデータをとる「ホルター心電図検査」という、心電計をつけて通常の生活を送りながら検査できる仕組みもあります。
夫がブルガダ症候群だったのかは、今となってはわかりませんが、その可能性は極めて高かったと考えられます。
②急死した当日は飲み会があり、お酒を飲み食事も多めにとっていた
ブルガダ症候群は飲酒後や食後に発作が起こりやすくなる患者さんがいるというデータがあります。
夫は飲み会の後に帰宅し、その後1人でまた飲み物を飲みながらおつまみを食べていたようでした。そしてしばらく経ってそのまま眠ってしまった後に心臓が止まってしまったのです。
③昼の仕事と夜の仕事の掛け持ちを10年以上続けており、身体的疲労と慢性的な寝不足があった
夫は二十歳過ぎの頃から自営の日中の仕事プラス夜勤の仕事を続けていました。なかなか自営の仕事で経済的に利益が出ずに苦労していましたが、私と出会ってからは少しずつ夜勤の仕事を減らし、去年やっとその夜勤の仕事を辞めることができました。
そのしばらく後に彼は亡くなってしまいました。
④肌寒い日だったが、徒歩30分ほど外を歩き帰宅したことにより急激な寒暖差を体感
突然死を招く恐れのある「ヒートショック」と呼ばれる現象で、ある急激な温度差を体感することで血圧が変動し、心臓や脳の病気を発症したり、不整脈や心筋梗塞を発生させる要因となります。
⑤顎が細い顔立ちでいびきをかく体質
無呼吸症候群の可能性があった
無呼吸症候群の可能性があった
疲れている時や夜勤が続いた時は、いびきをひどくしている時がありました。普通の日であればそこまで酷くはなかったのですが、ほとんど毎日いびきをしていました。
結婚してから何度も耳鼻科に行って欲しいと頼んでいましたが、結局行くことはありませんでした。
普段は横向きで寝ているといびきが治まることも多く、横向きで寝てもらったり、鼻通りを良くする為のテープを貼ったりを試していましたがなかなか治らず。
顎が小さいと、のどの断面積が小さくなる為に上気道が狭くなり、喉いびきにつながると言われております。恐らく夫は喉から出るいびきのタイプだったと思います。
ブルガダ症候群と診断された後、毎日不安な日々を過ごされているあなたへ
私は突然死なんていう日常と全くかけ離れた最悪の別れを、夫との死別により経験しました。
そして今思うことは、なぜもっと早く助けてあげられなかったんだろう。
健康診断に無理矢理にでも連れて行けばよかった。
耳鼻科に行っていびきの治療をしてもらえればよかった。
帰ってくるまで待ってあげれば良かった。
夜勤の仕事を早めに辞められるように、子供を早く預けて働けば良かった。
たくさんの後悔をしました。
今更ながらに色々と調べたり病院関係者の方から話を聞いたり。
今になって色々な気づきがありました。
そして、今一番に思うことは、夫と同じように働き盛りのまだ若い男性が、同じようにどこかでこの病気で苦しんだり、死に至ってしまう現実があることに、ただならぬ悔しさを感じているということ。
私と同じような後悔をさせたくありません。
ただただ、夫を救えなかった悔しみ、悲しみ、自分の愚かさに腹が立ちます。
突然の全く予期していなかった現実に、この私の感情をどこにぶつければいいのかわからず苦しんだ結果、夫を救えなかった分、どこかの誰かの為の情報として、発信させて頂きました。
後悔をする前に、日々の不安を少しでも和らげるためにも、今あなたに出来ることの1つ1つを確実に行っていってはいかがでしょうか。
次回に難病ともいわれるブルガダ症候群の自分で行える予防法6選をご紹介します。(⇨難病といわれるブルガダ症候群の自分で行える対処法6選)