仏具で必ず置かれているりん(鈴)は、大人になれば誰しもが一度は見たことがあるかと思います。
私はいつもおりんと言っているので、ここではおりんと呼ばせてもらいます。
今やそのおりんの形は多岐に渡り、昔から馴染みのあるお椀型の丸いものから、新しい形のタイプのおりんまで様々です。
ちなみに私が買ったおりんは、女のこの赤ちゃんと暮らしている為、可愛いピンク色のものを選びました。
これは、指でつんと触って横に揺らし音を鳴らすもので、可愛いりーんりーんという音がなります。
今おりんの相場は平均で7千円から1万円ちょっとくらいのようで、これは9千円ほど買えたので良かったと思っています。
【まわりん 犬ハート】
子供も犬が大好きなので、もう少し大きくなった時に、興味を持ってくれるかなあと思っています。
私は去年最愛の夫を突然亡くし、急を要する形で仏具一通りを用意し、日々彼を想いながらお焼香する毎日を過ごしています。
少しでも亡くなった彼が安らかに、心穏やかでいられるようにと、法要のお作法それぞれの意味をきちんと調べ、理解した上でお参りしたいと思っています。
今回はおりんにはどんな意味があるのか。お作法としてどんな決まり事があるのかをご紹介したいと思います。
仏具 おりん(鈴)に込められている意味と役割とは?

おりんは、「りーん」という音を響かせ、打ちならす仏具をいいます。
通常、りん台の上に乗せて使います。
おりんの意味とは、
りーんという音に乗せて、個人への祈りや供養を、仏様の世界まで届けるとされています。
本来の仏具の役割としては、
読経の開始を知らせると共に読経の調子をとるために、りん棒で鳴らすためにあります。
僧侶、もしくは門徒が読経をあげて供養する際に、リズムを整えるためにおりんを使用しますので、お焼香やお供物を供える場合には、おりんをならす必要はないということです。
そうするとおりんを鳴らす機会は、一般的にはほとんどなくなってしまいますが、最終的に鳴らす鳴らさないの考えは、そのお参りする人次第となります。
私は、手を合わせて亡くなった方を想い、” おりんの澄んだ綺麗な音に合わせ供養の心を届ける ”という気持ちで、お焼香の際に鳴らしています。
それ以外にも、私にとって大きな意味があるのが、夫の為というよりも自分の為で、、、自分の心を鎮め穏やかな心を取り戻す為に響かせていると言えると思います。
毎日生きていても、日々の中で悲しみや後悔、外出して家族揃って出かけている人を見ると、夫がいる人への嫉妬やより一層の孤独感を感じてしまいます。
自分本位な考えをすることも多くありますが、お焼香をしおりんを鳴らすと、そういった邪念を振り払い、ただ彼のことを一途に安らかであることを祈ることができるのです。
おりんの正しいお作法とは?鳴らし方に決まりはあるの?

一般家庭でお仏壇に手を合わせる際は、特別鳴らさないといけないものではありませんが、お悔やみの心を添えるのに、りんを1回鳴らしてみましょう。
お坊さん曰く、「お気持ちが大事。」とのことでした。
添えられているりん棒と呼ばれるもので、おりんの外側を打つか内側を打つかはこれも宗派によって違いますが、基本的にはりんの外側、ふちの部分を叩いて鳴らします。
お椀型のりんの下には、クッションの目的となるりん布団を敷き、傷がつかないにしましょう。
おりんの意味でも触れた通り、あまり畏まらず、亡き人への想いを込めることが大切です。
おりんの音が鳴る?死んだ人が会いに来た時に知らせた鈴の音を聞いた私の話

いくら会いたいと願っても、死んでしまった人には二度と会えません。
中には死んだ人が見える、死んだ人と会話できるという人もいます。
私は全くそういった霊感みたいものとは無縁で、まったく何も感じません。
しかし、結論から言いますと、夫が去年亡くなってから、様々な不思議なことが起こりました。
そして去年の冬、彼が「そばにいるよ」と、ハッキリとわかるようにサインをしてきたのです。
それが、おりんの音のような鈴の音でした。
「りーん」
「りーん」
と2回、穏やかな優しい音で、そこまで大きな音ではないけれど、確かにハッキリと鳴ったのです。(こちらの話の詳細は別記事でご紹介しています。)
今まで私はこういったスピリチュアルな話題は半信半疑で、自分が見えないものは基本的に信じない人でした・・・。
ここまでの身内を亡くしたこともなく、本当の絶望や喪失感、後悔も味わったことがなかったので、真剣に”死”について考えたこともなかったのです。
しかし、夫を亡くしてからは考え方は180度変わりました。
どうしても死んで無になるだけとは思いたくないのです。
死後の世界を信じ、死別した夫と会うことばかりを願い、寂しさや後悔から、日々心を痛めるばかりの毎日でした。
不思議な鈴のような音が鳴ったのは、そんな時の出来事でした。
最近身内に死んだ人が普通に見えていて、会話もできる人と知り合う機会を通じて、やはり死後の世界は存在していると思うようになりました。
彼は本当に会いにきてくれたんだと実感しています。
(霊が見えて、会話もできる方から聞いた話は別記事でご紹介しますので興味のある方はぜひ。)
私にとってこのおりんの音は、彼が会いにきたよ、大丈夫だよ、と声をかけてくれた救いの音です。
心が安らぎ、落ち着きを取り戻し、死んだ彼のことを一途に想うことができます。
おりんは、亡くなった人を供養するためにある仏具。愛着を込め、これからも大切に使っていき、また彼が同じように鳴らして会いにきてくれら嬉しいなあと日々思っています。