炎天下の意味とは?似たような類義語は猛暑や炎暑?反対語はあるの?

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よく暑い夏の時期には、『炎天下の中〜』や『炎天下の下で~』という使い方を耳にする思いますが、実はこのような使い方は、日本語として正しくありません。意味をきちんと知って正しい使い方を知りましょう。また、類義語や反対語などについても、一つ一つご紹介していきます。



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『炎天下』の意味とは?『炎天』との違いについても詳しくご紹介します



まず、『炎天(えんてん)』とは、太陽の日差しが強く焼きつけるような空のことを指します。
雲でおおわれている時の空の状態を表す『曇天』や、『雨曇り』と同じような使い方をします。


一方で、炎天下(えんてんか)は、炎天の下(もと)、とても強い太陽の日差しの下という意味であり、炎天とは異なり地上の状態を指す表現になります。

そのため、「炎天下の下」「炎天下の中」は重複表現になるため正しい使い方ではありません。
日常で使う際には誤った使い方をしないよう注意しましょう。




炎天下って何度から炎天下っていえるの?温度に決まりはあるの?



これは上記の意味の通り、人が焼き付けるような日差しを感じれば、それは『炎天下』ということができます。

真夏日が30度からと決まってるようなものとは違い、この辺りは使うその人の体感次第となります。

この体感に関して、「炎天下で汗が止まらない=蒸し暑くて不快」という感情が多くの人で夏の時期に成り立つかと思いますが、この不快に感じるある目安としてアメリカで考案された「不快指数」があります。

不快指数は、主に温度と湿度に関係し、温度が高く湿度が高いほど不快に感じる人が増えます。

気温29℃ 湿度70%で不快指数80となり、ほとんど全員の人が不快感じるといわれているのですが、日本人の場合は、不快指数が85になると93%の人が暑さによる不快を感じると言われています。

この不快指数は、温度が31℃であれば湿度が85%、32度でであれば湿度が75%、33℃であれば湿度が70%あるような炎天の日を示すことになります。




炎天下の類義語ってなに?似たような夏の暑さに関する言葉ってどんなのがあるの?




例えば、よく聞く『夏日』という言葉ですが、意味は『日差しの強い日、夏の暑い日のこと=最高気温が25度以上』と定められています。

同じような意味で『真夏日』がありますが、意味は『夏の暑い日で気温が30度以上を超える日』となります。

この気温が35度以上を超えると、『猛暑日』と表されます。


その他に、同じようなニュアンスを持つ言葉として、『炎暑』や『暑熱』、『炎夏』や『炎熱』がありますので、一つずつ意味をご紹介します。


①炎暑(えんしょ)
⇨真夏の厳しい暑さ。焼け付くような真夏の暑さ。酷暑。


②暑熱(しょねつ)
⇨耐えがたい夏の暑さ。炎熱。炎暑。


③炎夏(えんか)
⇨燃えるような暑い夏のこと。


④炎熱(えんねつ)
⇨夏の凄まじい暑さのことで太陽が照りつける様子。



この中での類義語は、非常に気温や湿度が高く、厳しい暑さを表しているものとして、猛暑炎暑が当てはまるかと思います。


また夏の季語としても定められており、同じものに、『西日・夏の日・夕立・朝凪・梅雨晴・五月雨』があります。




炎天下の反対語はよく聞く氷点下?正しい反対語を知りたい


結論からいうと、炎天下の反対語は定められていません。

ここで、炎天下の意味をもう一度確認すると、とても強い太陽の日差しの下という意味です。

この反対語を表す意味からすると、「強い太陽の日差しのない地上」となることから、「日差しが遮られている=曇り空、雨曇り等」もしくは、「日差しはあっても照りつける程の日差しではない穏やかな日」などが反対の意味に当てはまるかと思われます。


ちなみに、よく聞く『氷点下』の意味は、水の氷点、すなわちセ氏零度以下の温度を指しており、氷点下はマイナスの温度全般を指しているのです。
ということで、氷点下という言葉自体も反対語ではないことがわかりました。



いかがでしたでしょうか。

日本語はとても難しい言語といいますが、日本人である私たちは、常に適切な使い方をしていたいですね!

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