死別者の立ち直りって必要なのか?未亡人の私が出した答え

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夫との死別を経験してから間もなく2年。『死別による悲しみからの立ち直り』という言葉について、色々思うことがあったのでちょっと考えてみました。

とてつもなく辛く苦しい経験をした人であっても、人は悲しみから立ち直ることが果たして出来るのか?
そもそも、悲しみから立ち直るとは、実際にどんな状態を指すのか・・・?
私なりに出た答えについて、備忘録程度に記録として残したいと思います。

大変お久しぶりです!よなままです!
半年以上更新をしておりませんでした・・・。
その間の私の近況報告についてもちらっとさせて頂きますので、ぜひ興味のある方はお付き合い頂ければ有り難いですっっ。


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夫との死別から約2年。私の近況報告



夫との死別を経験してから間もなく2年。近々に3回忌を迎えます。
最近は全くブログを更新しておりませんでしたが、その間特に変わらず、母子ともに元気に過ごしていました。
子供も有難いことにすくすくと育ってくれていて、それだけが本当に救いで、今の私の幸せであり楽しみとなっています。

仕事は現在以前働いていたお仕事関連で、同じ業種のパートを務めております。
正直、お仕事中でも、子供のことが気がかりで、独身時代にがむしゃらに集中して働いていたあの頃よりも、モチベーションが上がらずにいます。。。社会人としてはよくないですかね。笑 集中しないと。

今の自分にとって、仕事は子供の為、子供と私の未来の為!つまりお金の為!というモチベーションであり、仕事を心から楽しむ、やりがいを見つけて働く!というような働き方は見いだせていないのが本音です。
それでも、与えられたお仕事はしっかり努め、一日6~7時間のお仕事を週4日サイクルでこなすような感じで過ごしておりました。

仕事以外に、プライベートでは、夫が亡くなる前に近距離で引っ越しもしていたこともあり、近隣のママ友と子育てサロンなどを通して出会うことが度々ありました。

最近では、そういった新しく出来たママ友にも恵まれ、家族がみんな揃うお出かけ日和の土日でも、遊んでもらったりしています。

あ~、本当に、人と人とのつながりって何よりも代えがたい人生の財産なんだなあ~と、しみじみ思うこの頃です!


そういえば、ここ数回ですが、会話の中でこんなことを投げかけられたりもしました。
例えば、「どう?最近、少しずつ立ち直ってきた?落ち着いた?」や、「最近立ち直ってきたかい?」など・・・。

その時、毎回 ”立ち直った” ってどういう状態のことをいうのだろう・・・、今って私立ち直ったのか!?と、勝手に自問自答を繰り返していました。
そんなこともきっかけとなり、今回ちょっと「死別者の立ち直り」について考えることとなったのです。。。


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夫との死別を経験した私 立ち直ることは出来たのか?



夫と死別をした当時は、あの深い悲しみが永遠のように感じられ、毎日朝起きても続く強い喪失感に、一日ってこんなに長いものだったんだなぁと日々感じていました。
この先決して以前のように、「楽しい!うれしい!」と思える瞬間は二度と来ないのではないか・・・とも思うほどの強い悲しみが続きました。

そんな日々でも、一日ずつ確実に生きていくうちに、少しずつ泣く頻度も減ってきました。

ちなみに、死別を経験し1年後の私の状態をまとめている記事を改めて再確認すると、丁度私が仕事をスタートさせ、子供を保育園に預けはじめた頃でした。

《実際の内容》
仕事をし始めてからの方が、やはり身体的な疲労と共に、子供を心配する精神的な疲れなどが重なり、夫がいない孤独感や喪失感を強く感じるこの頃です。

この先に不安ばかりが募り、涙する日々が以前よりも増えており、なんだか前の自分よりも後退しているのではないか?ダメな自分になっているのではないか?とさえ思ってしまいます。

それでも、夫を亡くしたばかりのあの日々に感じていた絶望感や喪失感、自責の念は大分落ち着き、心が平穏を取り戻しつつあることは実感しています。
実際の記事はこちら→夫と死別し一周忌を迎えた現在の私の近況と命日反応について


1年前頃の記事を読み返してみると、まだまだこの頃は、急に悲しくなり泣いてしまうことや、ふさぎ込んでしまう等、気分の落ち込みが多くあったのを覚えています。

それに比べて、間もなく2年を迎える今は、涙することはほとんどなくなりました。

それでも、寂しいと思う気持ちをふとした時に感じることがあり、夫のことがずっと、ずーっと頭の端にあります。

最近では、夫のことをあえて思い出さないようにすることすらあります。

具体的にどどういうことかというと、死別の悲しみを思い出すことを避け、彼との思い出の写真や品を見る行動そのものを、とらなくなっている自分がいるのです。
ただ、単純に、夫を失った虚しさや寂しさを感じたくない、つらい気持ちになりたくない、と願ってしまうのです。

夫の話題を振られても、あえて素っ気ない態度をとってすぐに話題を変えてしまうこともあります。
(これは、その時の会話をしている相手にもよりますが。)

そんな最近の私は、自分自身に嫌気がさすことも多くあり、なんて薄情な嫁なんだろう、
子供にもっとパパの話をしてあげるべきだろうと、日々問いかける自分がいます。

必要性は理解していても、まだまだ、夫のことを“優しい穏やかな気持ちで思い出すことが出来ない”
のです。

写真を見るだけで、顔を見るだけで、泣きたいような苦しい感情が襲ってきます。
動画で声を聴いたもんなら、涙が勝手にあふれてくるのです。

他の死別者の方々も同じようなことがあったのでしょうか?
私のように死別した人を遠ざけようとする行動は、普通のことなのでしょうか?
こんな私は、冷たいだけの人間なのでしょうか。

これは立ち直るといえるには、程遠いい状態なのかもしれません。


というか、そもそも立ち直るって本来どんな意味があるのでしょうか。
どんな状態が立ち直ったというのか、そもそもの言葉の意味についても調べてみました。



立ち直るってどういう意味?死別からの立ち直りってどんな状態をさすの?




【立ち直る(たちなおる)】

①倒れかかったものが,もとの状態にかえる。 「お蔦は-・つて腰障子へ手をかけたが/婦系図 鏡花」
②悪い状態になった人や物事が,もとのよい状態になる。
「息子を亡くしたショックから立ち直った」
「景気が立ち直った」

weblio辞書引用
weblio辞書 立ち直るとは


意味を調べても、「立ち直る」という意味は、「元の良い状態になる」と記されているため、
私の場合は、死別前の通常の状態に戻ること、という意味合いになるかと思います。

夫との死別前の状態ということは、今のような、『夫の写真を見た時に感じる喪失感や激しい悲しみを感じず、以前のように愛おしさを持って、穏やかな気持ちでいられる状態』が、私にとっての立ち直りに一番近い状態のような気がします。


大切な人を亡くしてしまった悲しみから立ち直ることができた!死別前の元の状態に戻ることが出来た!
と言うことが出来る人は、実際にはどれくらいいるのでしょうか。

死別から長い年月がたった後に、何かしら気付くことがあったり、自分自身の状態に何かしらの変化が起こるものなのでしょうか。

死別した原因は、人それぞれ違うかと思います。
みんながみんな、死別後に陥る症状も違いますし、立ち直る過程も変わってくるかと思います。

私自身だって、まだまだ完全に立ち直ることは難しいとは思いますが、いつか、娘にパパのことを笑顔で穏やかな口調でいろんなことを話してあげれるようになりたいです。
私と夫との思い出話や、今となっては他愛もないケンカのことだったり、娘が生まれた時のパパの様子について・・・。


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大切な人との死別から立ち直りたい その為にあなたにとって必要なこと



これは、私自身の経験に基づくことなのですが・・・。
私自身、まだまだ完全に立ち直ってはいませんが、それに向かって今を穏やかに、笑って過ごすことが出来ているのだけは胸を張って『出来ているよ!』と宣言できます。

ここまで来るまでに、いろんなことがありましたが、やはり夫を亡くしてからの活力になった源は「人そのものの存在」でした。
失ってしまった人に対する喪失感、ぽっかり空いた心の隙間を満たすのは、『人から受ける愛情』です。

時間ももちろん大きな解決策にもなるし、時間が経てば経つほど冷静になれることもあるかと思います。

ただし、その時間の中で、自分にとって心から信頼し合える味方だったり、理解者がいないと、その時間は残酷なものになるのだと思います。

私が夫の死別後当初に感じていた、ものすごく強い孤独感、大好きな人においていかれてしまった、というひとりぼっちだー・・という気持ちは、続けばとても危険だと思います。


私が少しずつでも元気を取り戻すことが出来た一番のきっかけは、やはり娘から受ける愛情です。
そして、私のことを理解してくれる兄妹が、心から信頼し合える理解者となりました。

人から受けた悲しみや喪失感を埋めるものは、同じく人から受ける愛情や慈しみなどだと思います。


深い悲しみから立ち直る為に『積極的に人に助けを求めましょう』
  


結局、死別者が立ち直ることは、心身ともに健やかな健康につながるんだと私は思います。
亡くなった人を穏やかに、優しい気持ちを持って思い出すことが出来れば、
きっとその後の人生をもより良いものにしていけるんだと感じています。


夫はとても愛情深い人でした。
時間や自分の都合に関係なく、困っている人がいたらすぐ助けにいけるような人でした。

それに比べて私は、夫程優しくはなく、自己中心的な考えでわがままでもあったにも関わらず、
死別後にはたくさんの人に助けて頂く機会がありました。

そんな方々のお陰で、私は今こうして娘と元気に毎日を笑って過ごすことが出来ています。


深い悲しみを経験してしまった方がいれば、積極的に周りの人へ助けを求めてほしいです。
ほんのちょっと、誰かと話をするだけでもいいですし、ただ隣にいてもらうだけでもいいのです。

そういった人から受ける愛情や慈しみが、私のように、これからの人生を前向きに踏み出すきっかけになると願っています。

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コメント

  1. 蒼鰻 より:

    はじめまして。
    当方、夫と死別し4年経過した者です。

    「立ち直りましたか」という質問、確かに今でも時々私も受けます。

    傍目からはわからないような質問、よくまあできるもんだわ…かさぶた剥がれたみたいに気軽に訊くか⁉と呆れてみたり、そもそも答えを他人に伝える必要などあるのか?
    と、考えてみたり。

    立ち直る=元通り、じゃないだろうな、と言うのが現時点でのわたしの見方です。形はどうあれ、以前とは違う新しい生活をしているのですから。

    「立ち直る」≒「乗り越える」≒「吹っ切れる」、etc.
    表現は様々ですが、その時のご自分の心持ちに沿う言葉があれば良いのかなと、思います。適当な言葉が見つかるのを待つのも◎ですね。

    季節の変わり目の折、ご自愛下さいませ。

    • yonamama より:

      蒼鰻様
      コメント有難うございます!
      返信すぐできず失礼しましたっっ。

      やはり主様も同じような問いかけをされた経験があったのですね。
      心配して言ってくれたのだとしても、言われた方は色々複雑な気持ちになります。
      答えを他人に伝える必要性・・・本当に確かにそうですね(><;)

      私もこれからの人生、未だ未消化の自分の気持ちに向き合い、
      立ち直るという前向きな言葉の意味を自分なりに理解し体現していきたいと思います。

      蒼鰻もお身体にお気をつけてくださいね。

      yonamama

  2. リンゴケーキ より:

    はじめまして。夫を今年の夏に突然死で亡くした30代の者です。わたしが妊娠中の出来事で、子供の顔を見ぬまま、あの世に逝ってしまいました。
    日にちを薬に、とよく言いますが、最近の私は悲しみがいよいよ現実的になり、直後よりも喪失感や絶望感がひどく、何も手につきません。立ち直りは難しいですね。

    よなままさんのご主人は周りによくされる方だったとありましたが、私の夫も面倒見の良い人格者でした。よりによってこんなに良い人物を、と神さまを恨みたくなる気持ちになりました。いい人ほど、早く連れていかれると言う人もいますが、あながち嘘ではないのかもしれません。

    統計調査をよると母子家庭は100万世帯程度で、それに対し死別母子家庭はそのうちのわずか7パーセント、なかでも20代、30代だとそのうちのわずかだとか。
    なんでこんなレアな境遇にと、恨む気持ちもありますが、愛し、愛された人が短い期間であったもののいたこと、忘れ形見を残してくれたことなど、今あるものに感謝するしか、道はないようにも思っています。
    お互いに、これから起こる困難になんとか立ち向かっていけたらいいですね。
    このブログを読んで随分と助けられました。ありがとうございます。

    • yonamama より:

      リンゴケーキ様
      コメント有難うございます。

      主様も旦那様を突然なくしてしまったと聞いて、コメントを読んでいて胸が締め付けられるような思いがしました。
      お優しい素敵な方だったと聞いて、どれほどお辛い思いをしたのでしょう。

      私はいつもお世話になっているお坊さんに、素晴らしい人ほど、
      『たくさんの人との出会いに恵まれ、この世にたくさんの功績を残し、この世での修行を終えられて仏さまになられる』
      ことを伺いました。

      それでも、会いたいものは会いたい、寂しいものは寂しい・・・
      たくさん弱音を吐いても、少しずつ前を向いていきたいものです。

      今あるものに感謝する・・・
      私も胸に刻んでいきたいです。


      yonamama

  3. 美志 より:

    はじめまして。夫を亡くし、まもなく四十九日を迎える者です。色々と検索してしまって、こちらのブログに辿りつきました。まだ新婚でこどももおらず、本当に1人ぼっちになったと感じていました。私もいつか心の底から笑えるようになる日が来るといいなと思います。

    • yonamama より:

      美志さま

      初めまして。よなままといいます。
      コメント有難うございます。

      私も以前、どうにかして亡くなった夫とのつながりを得たいと、同じようにインターネット上でさまよってしまう日々を送っていたので、とてもお気持ちがわかります。今もなお、喪失感や悲しみが続いていることと思います。

      お食事はとれていますか?夜眠れていますか?
      心配です。

      お互いに、いつかいつか、優しい気持ちで夫を想うことができるようになれればいいですね。

      返信が遅くなってしまってすみませんでした。
      また気軽にコメントくださいね。

      yonamama

  4. ふんわりうさぎ より:

    はじめまして。
    私は今年の夏に夫を事故で亡くしました。20代で娘は生後1か月でした。
    このブログにたどり着いて、やっとこの気持ちを分かってくれる人に巡り合えたような気持ちがして、泣きながら読みました。
    大好きな夫を亡くして、これから何十年も夫なしで頑張って生きていかないといけない。辛くて悲しくて寂しいとしか言い表せない。
    でも、ゆっくり時間をかけながら、娘と二人でにこにこ暮らしていけるようになれたらいいなと思います。
    これだけ想定外のことがあったんだから、これから先も何が起こるかなんてわからない。思ってもみなかった悲しいことが起こるんだったら、思ってもみないような幸せなことも起こるんじゃないかなあと。
    本当にありがとうございます。

    • yonamama より:

      ふんわりうさぎさん

      返信がすぐできずに申し訳ありませんっっ。。
      コメント有難うございます。

      その後、いかがでしょうか・・・。
      まだまだ精神的に不安定な状態が続いてしまうと思いますが、
      まだ小さなお子様もいらっしゃると聞いて、育児に家事に、お忙しい日々を過ごされているのではないでしょうか。

      ぜひ周りに助けを求められるのであれば、今はまだまだ頑張る時ではないように思います。
      たくさん甘えてしまってください。。

      頑張りすぎると、夫がいない分、ものすごい虚しさを感じてしまうはず・・・TT

      お互いに、これからの人生、ゆっくり歩んでいきましょう。
      ふんわりうさぎさんから頂いたコメントを糧に、私も頑張れそうです!

      有難うございました!


      yonamama