夫と死別し一周忌を迎えた現在の私の近況と命日反応について

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夫と死別して一周忌を迎えました。今思えば、一年はあっという間でしたが、夫が亡くなったばかりの当時は、この喪失感は永遠のように死ぬまで続けいていくんだろうと思っていました。あの時の、悲しみで胸が押しつぶされそうに苦しんでいた自分に言ってあげたいです。

「いつか、ほんの少しでも心が穏やかに、優しく夫を想えるようになる日が来るはず。泣いてばかりの毎日はいつか終わるんだよ。」


同じように大切な人を亡くしたばかりで、毎日死にたくなるような絶望感を感じている方がもしこのブログを見に来ていましたら、私のように、いつか心の健康を取り戻す日が来ることをお伝えしたいと思います。


こんにちは。
よなままです。

最近めっきりブログの更新頻度が落ちています・・・。
ですが、人生前を向いて、ゆっくりですが確実に一歩一歩進んでいます。

そういえば、最近、私就職しました。

まだ1歳代のこどもがいる為、パートではありますが、社会保険をつけて働く程には、しっかりと働いています。

今回は、そんな私自身の話『最愛の夫と死別し一周忌が過ぎた現在の私の近況』についてを、今一度見つめ直すつもりで記事にしてみました。
これから先、過去を振り返る時があったならば、その時に役立つ為の備忘録程度として残しますので、見て頂ける方は、ぜひともお付き合い頂ければ嬉しいです。

また、死別反応についての興味深い研究データも見つけましたので、まずはそちらの内容から一つずつご紹介したいと思います。



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大切な人との死別後 一般的な死別反応の回復時期とは?



アメリカニューヨーク在住の医師によるある研究データがあります。
その研究とは、死別反応による身体的、精神的ストレスを図るためのものです。
(参考文献はこちらです。⇨死別反応 P J Clayton

研究データによる結論からいうと、死別を経験後の多くの一般的な反応は、非常に短期間に続く茫然自失状態と様々な時期に出現するうつ状態、そしてその後の回復という事実です。

この回復という表現については、死別を経験する前と同じ機能レベルに戻ること、もしくは肯定的な方向に変化することを意味しています。

ある研究により、近しい血縁者や配偶者など、より身近な重要な肉親を亡くした死別者を集め、その後の死別反応をみた結果が出ていました。

それによると、食欲不振や体重減少、寝つきの悪さや中途覚醒といった不眠症状や顕著な落涙、疲労感、罪責感や多動の反応がみられたといいます。

その他に、死に十分自分が関わらなかった罪責感を強く感じるケースがほとんどですが、意外にも顕在的な怒りの表出は稀で、自殺衝動や自殺念慮はめったにみられなかったのだそうです。


また興味深いデータとして、幻覚は稀な症状ではなく、多くの寡婦や寡夫が亡くなった配偶者の存在を感じる経験をしたということでした。

例えば、配偶者の声を聞いた、姿を見た、自分に触れた温もりを感じた、香りがした、いないはずなのに故人を人ごみの中で見かけた等の経験です。


最終的な結果として、様々な対象者を比較したところ、およそ10〜15%の死別者が抗うつ状態の慢性化が進み、その中でもより少数の割合で、複雑性悲嘆反応が見られたということから、ほとんどの死別者のうつ病の身体症状は,死別後 1 年以内で顕著に改善したといいます。




死別後一周忌を過ぎても残りやすい抗うつ状態の症状について



より親しい肉親、配偶者などを亡くした死別者のその後の反応について、一周忌を過ぎてもなお残りやすい、抗うつ状態の症状が明らかになっています。
その症状には大きく分けて3つあるようです。

まず一つ目に、亡くした人との関連性の高い『ある特定の出来事や休暇時期に起こる気分のおちこみ』です。

二つ目に、『落ち着きがなくなる、多動』の症状、そして三つ目に、『慢性的な睡眠不足』の反応が指摘されています。

このような精神的な抑うつ症状は、そう簡単には消失しないのだそうです。


特に一つ目の気分の落ち込みを表す状態として、「記念日反応」「命日反応」といった言葉が存在しています。

記念日反応とは、毎年必ずやってくるある特定の日が近づくにつれて、心身の状態が悪化していく状態のことを言います。

特に、自分や故人の誕生日、結婚記念日、クリスマスや正月など家族団欒の思い出の強い日、亡くした子供が学校を卒業するはずだった日などは、遺されたものにとって象徴的で、故人を強く思い出し、孤独感や喪失感が襲い、抑うつ的な気分になる事があるのだとされています。

なお、親しい人が亡くなっている場合には、”命日反応”という言い方がされることが多く、記念日反応と同様に、眠れない、気分が落ち込む等と似通った症状が現れます。

少なくとも心的外傷が症状の原因だとわかっている為、納得しやすく、そこからの改善への行動につなげていく必要を感じるケースが多いようです。



夫の一周忌を迎えるまで 実際に私が体験した命日反応とは?



亡くなった夫の1周忌を迎えるまでに実際に私が体験した、自らの精神的な影響、肉体的な影響についてを振り返ってみました。

専門的な心療内科の先生方が言うように、確かに命日反応、記念日反応というものはあるのだと身をもって感じました。

私は葉っぱが紅葉していく様子や冷たい風など、夫が亡くなった季節を少しずつ感じることで、突然の別れとなったあの命日の出来事を、何度も繰り返し思い出すようになりました。

また、逆に命日となったその日まで、当たり前のように毎日一緒に過ごしていた夫の姿も目に浮かぶようになり、救えなかった罪悪感を常に感じるようになっていました。


夜寝る前には、二度と彼に会えないという思いや、救えなかったという罪悪感、幼い子供を置いて、私を1人残して逝ってしまった彼への怒りなど、複雑な思いが絡み合い無性にやるせなくなりました。
どこかにその思いをぶつけたいけれど、そんなことができる相手は夫以外いなく、やり場のない思いが私の中でずっとくすぶっているようでした。


そんな命日が来る季節を感じ始めてから一周忌を迎えるまでの約3週間ほどは、普段よりもより一層夫のことを考えるようになっていました。
もしかして一周忌の日には、夫があの世から帰ってくるのではないかと、ほんの少し期待する気持ちもありました。



最愛の夫の一周忌 命日となったあの日から一年



少し前になりますが、命日となったあの日から一年が経ち、一周忌を迎えました。

この日を迎えるまでは、命日反応ともいわれるような気分の落ち込みをしばらく感じ、子供が寝ている間などの1人の時間は特に、何も考えてなくても勝手に涙がこぼれたり、夜ねなかなか寝付けずに寝不足の日が続いたりしました。

精神的な影響は少なからずありましたが、私の場合は肉体的な影響まで及ぼすことはありませんでした。
おそらく、今の私の最大の生きがいである、娘の存在に助けられたのだと思います。

夫を亡くして、1人の時間が多ければ多いほど、彼の存在に固執し、うまくその後の人生を歩めなかったのかもしれません。

まだ幼い娘の育児に、あれやこれやと忙しくしていた時間こそが私にとっての安定剤でもあり、生活の活力だったんだと、今になって気付かされました。


ちなみに一周忌を迎えたその日は、特に彼の存在を感じるような出来事はなく、もちろん姿も見えず、気配もわからず、普段通りに終わってしまいました。

しかし、きっと側にはいたんだろうと思います。



最愛の夫と死別後 一周忌が過ぎてしばらく経った現在の状況について


一周忌が過ぎた現在、大きく変わったことといえば、私が仕事を始めたことです。子供は認可保育園に入れることができず、現在は無認可保育園に預けながらの状況です。

私にとっての最優先は子供なので、子供のことをきちんとみてもらえる園で、なおかつ子供が楽しく過ごせるのであれば、どんなに大変な仕事だろうと弱音を吐かず続ける決意で就職しました。

仕事を始めてまだ間もないですが、とりあえず基本的なことは出来るようになりました。かなり高時給な仕事の為、仕事内容は予想通りハードではありますが、続けていこうと思っています。

子どもの方は、やはりまだ保育園には慣れず、泣いて過ごす時間がほとんどのようです。

少しずつ慣れてくれれば良いのですが・・・。


仕事をし始めてからの方が、やはり身体的な疲労と共に、子供を心配する精神的な疲れなどが重なり、夫がいない孤独感や喪失感を強く感じるこの頃です。

この先に不安ばかりが募り、涙する日々が以前よりも増えており、なんだか前の自分よりも後退しているのではないか?ダメな自分になっているのではないか?とさえ思ってしまいます。

それでも、一日一日時間をかけ、私自身仕事にも慣れ、子供も無認可保育園で楽しく過ごすことが出来るようになる、もう少し先の未来を信じ、今は一生懸命日々の生活を続けていきます。

このブログを見てくれている方々に、一周忌が過ぎた今、以前よりも前向きに、元気を取り戻し、子供と毎日を楽しんで生きています!と、勇気付けられるような報告は正直出来ません。

それでも、夫を亡くしたばかりのあの日々に感じていた絶望感や喪失感、自責の念は大分落ち着き、心が平穏を取り戻しつつあることは実感しています。

毎日を子供と一緒に、一生懸命全力で生きています!

大好きだった夫に、胸を張って、誇ることができる人生をこれからも続けるつもりです。

一周忌が過ぎた今、私は、この先いつまで続くかわからない人生を、一日足りとも無駄にせず全力で駆け抜けていきたいです。

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コメント

  1. こつこつ より:

    はじめまして。
    随分前に事故で長女を亡くし、この夏に病で夫を亡くしました。
    救いを求めて彷徨っているうち、こちらに参りました。
    よなままさんとは親子ほどの年ですが
    教えられ気付かせられるブログを拝見しました。
    まことに勝手ながら、少しづつ前に進む為の参考にさせて戴きたく存じます。
    良い場をありがとうございます。

    • yonamama より:

      こつこつさん
      コメントありがとうございます。返信にお時間いただいてしまい申し訳ありません。

      ご家族をお二人も亡くしてしまったと聞いて、どれほどの悲しみを味わっているのだろうと、
      想像するだけで、胸が苦しくなります・・・。
      私自身、今娘が生きてくれているとはいえ、死を隣り合わせでいつも感じてしまい、
      幾度となく娘の身に何か起こってしまう悪い想像をしてしまいます。

      こつこつさんは、それでも必死に前を向こうとする強い心をお持ちなのだと知り、
      私の方が励まされ、頑張ろうと思わせていただけました。

      一日一日、自分が未だ生かされていいることが奇跡なんだと改めて感じます。
      亡くされたご家族に誇ることが出来る人生を、一緒に模索して進んでいきましょう。