日本各地で梅雨入りが発表され、いよいよ本格的なじめじめする時期に突入しましたが、この”じめじめ”という言葉の本来の意味や由来は何を表すのでしょうか?合わせて、類語や反対語、英語表現などについても一緒に調べてみましたので、1つ1つご紹介したいと思います。
ちなみに、不快指数という暑さによる不快感を数値で表すことができる分かりやすい指針についても触れていきたいと思います。
こんにちは。
よなままです。
(⇨yonamama_blog)
私が今住んでいる北海道には梅雨が来ないといわれていますが、やはりこの季節、6月ともなると降水量が増えるのです。
それでも、本州の人たちが日々感じる蒸し暑さからの不快感をあまり体感したことがないため、”じめじめ”という言葉の持つイメージや意味などについてとことん調べ、気分だけでも本格的な梅雨を味わってみたいと思います。
今回はそんな四季を感じる趣き深い日本語についてのご紹介です。
目次
一般的な”じめじめする”の意味の日本人の理解とは?どんな使い方をしているの?

一般的な使われ方としては、やはりネガティブな表現として使っている人達がほとんどでした。
あぢー
— あすか (@asu_0701) 2017年6月8日
なんもしなければ寒いんだけどじめじめしてるからちょっとでも動くと死ぬほどあつい
梅雨入りです 毎日ざあざあ 湿気がじめじめ くせっ毛は相変わらず雨に踊る やっぱり天パは大変です
— 君と僕。Bot (@kb_homare) 2017年6月7日
また、気候を表すだけではなく、気持ちや心などの身体的な状況を表す言葉として用いられているケースも頻繁に見かけました。
inさんおはです!空気も心もじめじめ(:3_ヽ)_
— フシギー (@fushigi_wonder) 2017年6月7日
今日は雨でじめじめ
— つるり@星野源*仙台2days参戦 (@poyopoyonRiNa) 2017年5月25日
影響されて気持ちまで
じめじめしないように
がんばろー
気候については、やはり丁度梅雨入りした6月で使うことが多く、梅雨時期以外であれば主に暑さを感じる梅雨が終わった真夏に使われている場面を多々確認しました。
では、次に本来の正しい使い方としての意味と似たような意味を持つ類義語についてご紹介します。
”じめじめする”の本来の意味と似たような意味を持つ類語とは?梅雨の時期限定の言葉なの?

1 湿気が多く不快な様子。
2 しめっぽくて陰気な様子。活気のないさま
という2つの意味を持つ言葉で、本来の意味としては、物事のありさまや状況、状態の表現用語になります。
その為、一般的には気象用語と結びつき梅雨や曇天などの気候を連想しがちですが、実際には「じめじめとした土地」、「衣類が汗でじめじめする」、「気持ちまでじめじめしてしまう」、「じめじめした話」など、幅広い物事のさまを表す言葉として用いられています。
この意味から、梅雨時期に限っての言葉ではなく、当てはまるような状況の際には年中に渡り使うことが出来る言葉とされています。
ちなみに、同じような意味を持つ類語として、『湿気の多い』『ジクジクと』『湿り気に満ちた』『多湿の』『 不快指数の高い』『ジメッとした』『湿気っぽい』
などの多くの表現用語がありますが、特に最も近いニュアンスを持ちながら発音も似ている言葉として、『じとじと』という類語がありす。
次に『じとじと』について詳しくみていきましょう。
”じめじめする”の由来とは?類語である”じとじと”との関連性について

『じめじめ』の由来は、「しめ(湿)る」という日本語の引用からオノマトペとしての濁音が表す不快さをプラスして出来たと言葉だと考えられています。
そもそもオノマトペとは擬音語・擬声語・擬態語のことで、特徴の1つに、濁点も半濁点も付けない仮名でつくられる”清音”は、一般的に軽い・滑らかな動きを表します。
逆に、濁る音を持つ濁音は、大きい・重い・粗い動きを指すとされている為、『じめ(湿)る』という言葉の持つ不快感をより強調させた言葉として、『じめ』を繰り返し『じめじめする』という日本語が成り立ったのだと推測されています。
また、由来となる『しめる【湿る】』には、『乾いていたものが水分を含んでぬれた感じになる、気がめいる、元気がなく沈んだ状態になる』
という意味があるように、気候だけではなく、じめじめと同じように物事のありさまや状況を表現するものになりますが、そこに不快感が混じっていないことだけが異なるようです。
そのほかに「じとじと」という類語もありますが、「じとじと」は「不快なほどひどく湿気を含んでいるさま、ひどく湿り気を帯びたさま」という意味を持ちますので、『じめじめ』が持つ不快感と同じニュアンスを持つ最も意味の類似した言葉になります。
唯一の違いとして、『じめじめ』よりも湿気、水分などが多いさまを指す為、若干ですが水気を含む量のニュアンスの違いがあるとされています。
また、『じめじめ』の対義語(反対語)は、『からから』となり、意味としては「水分がすっかりなくなっているさま。」を指します。
例文「のどがからからに渇く」など。
”じめじめする”を不快指数を使って数値化出来るのか?じめじめの平均的な湿度はどれくらい?

梅雨時期によく使われる『じめじめ』という言葉ですが、具体的に東京都を例にすると、梅雨時期の6月と7月の湿度平均値は、75% 前後になるそうです。
梅雨入り前の春だと、60%前後が一般的だといわれている為、やはりじめじめ感じる季節は湿度の異常な高さを記録しています。
たとえば、不快指数(ふかいしすう)というアメリカで考案された夏の蒸し暑さを数量的に表した指数がありますが、具体的なじめじめに関連する指針となる数値は決められておりません。
しかし、一般的な統計の数値として日本気象協会では、不快指数が77になると不快に感じる人が出はじめ、80を越えるとほぼ全員が不快になり、85になると93%の人が暑さによる不快を感じるというデータを発表しています。
それらのことから、じめじめをよく使う梅雨時期の湿度は、不快を感じやすい湿度75以上になると推測出来るかと思います。
なお、体に感じる蒸し暑さは気温と湿度に加え風速等の条件によっても異なるとされており、不快指数は必ずしも体感とは一致しないようですが、1つの目安として、気象庁が全国49の都市で発表した1年間の気温と湿度から、6~9月の平均不快指数の高い都市ランキングのデータをご紹介したいと思います。
【2014年9月10日から2015年9月9日のデータ】
1位 沖縄
⇨平均不快指数80.6
2位 鹿児島
⇨平均不快指数77.1
3位 和歌山
⇨平均不快指数76.1
4位 高知
⇨平均不快指数76.1
5位 大阪
⇨平均不快指数76.0
以外にも、毎夏梅雨時期でのじめじめとした酷暑が必ず報道される東京はランク外の結果となりました。
”じめじめする”を英語で表現すると?梅雨時期のじめじめに適している英単語とは?

梅雨時期を表す、湿度が高くてジメジメするという意味の英語表現①〜③まとめをご紹介します。
『湿度の高い、ムシムシする』
humid【形容詞】
意味⇨〈天候・空気など〉湿気のある、湿潤な
湿度の高い日本の梅雨時期の表現に最も適しフォーマルな場でも使うことが出来る単語になります。
『蒸し暑い、ベトベトする』
sticky【形容詞】
意味⇨〈天候などが〉蒸し暑い、湿気の多い
スラングとしてもよく使われる言葉であり、カジュアルな場面で使うのが良いとされています。
『とても(不快なほど)蒸し暑い』
muggy【形容詞】
意味⇨〈天候など〉蒸し暑い、うっとうしい
少し俗語っぽいニュアンスを持つ言葉になります。
いかがでしたか?
じめじめについては、ツイッターなどの書き込みをみる限り一般的な認識で間違いないようで、正しく使われている方が多いような気がします。
これからもまだまだ本州では梅雨時期が続きますので、ぜひ蒸し暑さからのじめじめに負けず、気持ちまでじめじめすることのないようにしていきたいですね。