春霞の意味とは?春霞のような響の美しい春を表す日本語10選もご紹介します

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春霞と聞くと幻想的な美しいイメージを持ちますが、光春、陽炎、春日影と、他にも響の美しい趣のある日本語があるのをご存知ですか?

今日からすぐ使いたくなる春霞のような響の美しい春を表現する日本語をご紹介します!


春霞と聞いて私が想像したのは、穏やかな春の陽気の中に幻想的に靄がかかっている様子でした。

果たしてそれが正解なのか、まずは本来の意味について調べてみましたので、順を追ってご紹介したいと思います。


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春霞の意味と原因とは?黄砂による影響って本当?



春霞とは『はるがすみ』もしくは『しゅんあい』と呼び、春に霞や霧によって景色がぼやけて見える状態のことをいいます。
特に冬から春になり、遠くの景色が見えにくくなることを指します。

ドライブなどで、遠く見える山々にかぶさる、帯状の煙りのようなものを目にする時があるかと思います。


このような帯状の煙りのようなものは、霧(きり)や靄(もや)という言い方がされ、空気中の水滴などで視界が悪くなり、視界が1km未満であれば霧、それ以上は靄という呼び方をします。

これは、植物の蒸散が活発化するなどの要因によって大気中の水分量が増え、気温の低下により細かい水滴として微粒子状となり、可視化されているために起こります。


また最近では、黄砂による影響だということが判明しており、古い文献にある春霞も一部は黄砂を指していたとされています。

黄砂とは、中国を中心としたアジア地域の砂漠や乾燥地域の砂塵が、偏西風によってかなり広範囲のアジア地域全土に飛散する現象です。


春霞の霞という漢字に含まれる意味とは?



霞とは、雨+叚を組み合わせてできた漢字です。「天の雲から水滴がしたたり落ちる」という雨の象形文字と、叚の「かぶるようす。覆われているようす。」という象形文字が組み合わされました。

「叚」を使っている代表的な漢字には、蝦=海老(えび)で「殻で覆われている。」があります。

この雨と叚のそれぞれの文字が表す意味をかけ合わせて、霞には「雨にまでならない空気中を漂う微かな水蒸気=かすみ」となり、春と組み合わせて春霞という言葉ができました。



春霞のように響の美しい春を表す日本語10選 趣深い言葉が知りたい




①陽炎【かげろう・ようえん】

春や夏のあたたかく穏やかな日に、透明の炎のような揺らめきがユラユラと地面から立ちのぼる現象。
局所的に密度の違う空気が混じることで、光が異常屈折して起こる。



②淡雪(あわゆき)

春先のふわふわした消えやすい雪のこと。ぼたん雪。



③光風【こうふう】

雨上がりに、輝く草木の上を吹き渡るやさしい風。
うららかに晴れた春の日に吹くそよ風。



④春時雨【はるしぐれ】

春に突然パラパラと降っては止む、にわか雨。



⑤芳春【ほうしゅん】

花の盛りの春。春をたたえていう言葉。



⑥春日影【はるひかげ】

春の日の光。春の日差し。


⑦春茜【はるあかね】

春、夕暮れが茜(あかね)色の空。
春の夕焼けが美しい空。



⑧木の芽時【このめどき】

樹木に新芽が出るころ。早春のこと。



⑨麗らか(うららか)

空がよく晴れて、暑くも寒くもなく、おだやかな天候。「うらら」「うらうら」も同じ。



⑩朧月(おぼろづき)

春の夜の、水蒸気に包まれてぼんやりかすんだ月。「朧」と「霞」は同じ現象ですが、「霞」は日中、「朧」は夜とされています。


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季語としての使い分けについて 春は霞、秋は霧と表現する理由とは?



霞は春の季語、霧は秋の季語として設定されています。

霞や霧の現象として、細かな水の粒子が白い煙のように立ち込める現象として同じようなり意味を示すのに対し、季節により使い分けがされているのには理由があります。

それは、昔に歳時記という書物にて、霧は秋の季語、霞は春の季語として括られたことから、現代においても季節別で分けられているようです。

また、春の温暖な気候の中で、遠くのどかににたなびく「霞」に対して、「霧」は秋の静かに涼しくなった空気の中で、冷やかに立ちこめる意味合いを含むことから、『春の霞』、『秋の霧』とされました。

歳時記(さいじき)とは、四季の事物や年中行事などをまとめた書物のことでしたが、江戸時代以降の日本では主として俳諧・俳句の季語を集めて分類し、季語ごとに解説と例句を加えた書物のことを指します。




春霞や秋霧が見られる幻想的な美しい街代表 サンフランシスコとは?

アメリカ カリフォルニア州サンフランシスコ

サンフランシスコは、サンフランシスコ湾に面した海辺の街で、霧の街としても知られています。この街の西半分は霞や霧などの靄に包まれる日が多く、春から夏にかけて非常に肌寒くなります。

1年を通して霞や霧の発生が多い街で、不思議な雰囲気を醸し出しています。

また、坂がとても多く、市内は日本では見たこともない急な坂が多く存在します。


『靄がかかる有名なゴールデンゲートブリッジ』

『春霞がかかる日中の市街』

『靄のない日のサンフランシスコの夜景』


いかがでしたか?

もしこれから春霞という現象を見つけた際には、日本の風情ある四季折々の瞬間を目に焼き付けて、鑑賞を楽しみましょうね!




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