虫の知らせの意味と由来とは?類義語と反対語は何?英語ではどう表す?

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る
[`livedoor` not found]
このエントリーを Google ブックマーク に追加

虫の知らせという言葉を知っていますか?最近身内の人から虫の知らせという言葉を使って、ある実体験話を聞きました。

聞いたことはあるけど、普通に生活している中でその言葉を使うことはほとんどないかと思います。

また、使う機会がある際には、あまり良くないことが起きるイメージがあるため、印象の良くない日本語でもありますよね。


私は去年まだ30代だった夫を亡くした際に、虫の知らせや胸騒ぎをどこかで感じていなかったのか・・・
どうして助けてあげられなかったのか、悲しみや喪失感を感じる毎日の中で、日々考えることが多々ありました。


(実際に夫を亡くした日に起きた、私の身内の方の虫の知らせ実体験、また私自身の不思議な体験話も後日まとめてご紹介予定です。)


今回は、この言葉の本来の使い方や由来など疑問点が多々ありましたので、虫の知らせという言葉の多岐にわたり、色々調べてみました。


興味のある方はぜひ最後までご覧ください。


スポンサーリンク

虫の知らせの意味とは?どこから来た言葉で由来は何になるの?



虫の知らせの意味とは、『良くないことが起こると感じること』をいいます。

人間が本来持つ第六感で、何か物事が発生する予感を事前に感じ取ることがあるといわれています。


どこから来た言葉なのかというと、日本もしくは中国で生まれた言葉の可能性があり、考えられる由来は二通りあるとされています。

しかし、ほとんど中国の可能性が高いようで、古代中国で生まれた人々の考えが元になっているようです。



まず、日本を由来とする説、『江戸時代の9匹の虫』という話からご紹介します。

江戸時代から、人間の体内には9匹の虫が棲み、その虫が感情や意識をコントロールしていたと考えられるようになりました。
目に見えない不思議な現象や体験を人の身体の中で生きている虫の仕業にしたことにより、この言葉が広まったといわれています。



次に、中国から伝わってきたとされる考え方があり、当時の由来から日本への影響の仕方など、現代に残る記録を多々見つけました。
おそらく語源としては古代中国で生まれ、日本にも広まった可能性が高いようですが、未だハッキリとはされておりません。

きっかけは、道教という宗教の『3匹の虫』を由来とする考え方があります。

中国の道教では、人の体内には生まれた時から3匹の虫が棲み、その人の悪事を監視し巻物に記し、60日ごとに巡ってやってくる庚申と呼ばれる日に、天帝という神様に報告していたとされています。

その3匹の虫とは三尸と呼ばれるもので、頭の中の脳にいるとされる道士の姿をしている上尸、腸内にいるとされている中尸、足にいるとされている牛の頭を持ち人の足を持つ下尸からなります。

日本では平安時代ころに中国からこの言葉が伝わってきたとされ、三尸が身体から出てくる庚申の日は寝ないで過ごすなどの世間話が、街中では交わされていたという説があります。

また江戸時代に入り、日本で庚申待(こうしんまち)と呼ばれる落語の話が普及した時代にて、『庚申待=60日毎にやってくる庚申の日に、みんなで集まり寝ずに徹夜し夜を楽しく過ごす』という風習が定着していきました。

庚申信仰が人々の間で拡大し、その影響で虫を使った慣用句が庶民の間では多々使われ始め、中国の『虫の知らせ』という言葉が日本で使われ始めたのだと考えられています。



虫の知らせの類義語とは?反対語は存在するの?



虫の知らせとは、根拠もないのにそのような気がすること、予感がすることとされ、使い方としては、「虫の知らせで父の死を感じた」等と表現することができます。

同じような意味をもつ類義語としては、「予感」や「直感」、「胸騒ぎ」「第六感」があげられます。


①「予感」

意味:事が起きる前にあらかじめなんとなく感じとること。
例文:「嫌な予感が的中し、試合の途中で大雨が降る」


②「直感」

意味:直ちに物事の真相を証拠や証明なしに心で感じとること。現に存在するものについていうことが多い。
例文:「彼の行動や表情とは関係なしに直感で彼が犯人だと感じた」


③「胸騒ぎ」

意味:悪い予感がしたり不安になり心が穏やかでないこと。
例文:「子供の帰りが遅すぎるので胸騒ぎがする」


④「第六感」

意味:人の身体に元々備わっている五感以外にあるとされる、ものごとを直感する感覚。
例文:「第六感で今危険が迫っていると感じる」


スポンサーリンク

虫の知らせとは人の第六感が反応している?そもそも第六感って何?


第六感とは?

本来人間が生まれながらに持つ、理屈では説明しがたい、鋭くものごとの本質をつかむ心の働きのこと。

一般的に生きている際に自然に使っている五感として、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚とは別に、この第六感が存在しているといわれています。

第六感の類義語としては、インスピレーション、勘、直感、霊感などがあります。


虫の知らせとして、根拠や証拠もないのに、何かの予感を感じることは、この第六感の働きによるものとされており、特に身近な人が亡くなる際に、何かしらの不思議な出来事を体験する人が多いようです。


虫の知らせの反対語はあるの?

虫の知らせの反対語として設定されている日本語はありませんでしたが、そのような意味を持つ言葉2つをご紹介します。


①「幸先がいい」

「幸先」 とは、何か物事を始めるに当たり、その事がうまく行きそうな予感がすること。兆し。

語源は 「幸いの先触れ」 といい、 「何か良いことが起きる前兆」 「幸せの予感」 を意味します。


②「吉兆」

よいこと、めでたいことの起こる前ぶれ。吉相。


虫の知らせと同じ英単語はあるの?同じような英語表現を知りたい


「虫の知らせ」は英語では 2種類の表現の仕方があります。

①premonition

意味:「いやな予感、予兆」

使い方:have a premonition that~
~という予感がする

例文:I had a premonition that something bad would happen.
和訳:「何か悪いことが起こる予感がした」


②foreboding

意味:「よくない事が起こるという予感、予知、虫の知らせ」

例文:I had a foreboding that she might have an accident
和訳:「私は彼女が事故にあうのではないかという予感がした」


いかがでしたか?

虫の知らせという言葉1つを理解するにあたり、現代の日本で一般的に知られるようになるまで、語源となった中国での文化や信仰、日本での伝わり方を知ることができました。


興味のある方は、次にご紹介する『虫の知らせを実際に体験した私や身内の話』もぜひご覧ください。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

よなままのブログ用twitter&facebook始めました☆フォロー待ってます☆